結局私は愛されてセックスがしたかったんだ hitomi
裏切られる不安に怯え続けていた、凍えきった心が溶かされていく――。
キスも、セックスも、甘えた言葉や態度のどれ一つをとったって、それは生き抜く為の手段にすぎなかった。
なのに今は…… 見られる事が恥ずかしい、触れられただけで身体が震える、この人の前では身体が熱くてたまらない―――。
●●●のある時から生計を立てるため援○交際を続けていた愛耶は、これまで多くの男達と関わり、そして裏切られてきた。
とりわけ思わせぶりな態度で‘結婚’をほのめかす男は、優しく甘い言葉で期待をさせたその口で、最後には別れを切り出し失望させる。
男の事は信用出来ない…、愛耶はこのままではいけないと男たちとの関係を切っていこうと決めていた。
〇校の後輩だった昂輝の事もまた、愛耶にとってはそんな‘信頼してはならない男’の一人に数えられている。
学生時代には本の感想を言い合う仲だったものの、大人になった今の愛耶には優しく接してくれる昂輝すら警戒をする対象になってしまっていた。
温かい料理に落ち着く部屋。つい心が緩んでしまった愛耶に、昂輝はある思い出の話を切り出した。
それは初めて書いた小説を読んでもらった時の事…。
その時は微妙だと言われてしまったが、もっと面白い小説が書けるようになったら結婚してほしいという約束だった。
そして今の小説家としての人生があるもの愛耶のおかげ、あの約束があったからこそ頑張れたのだとも。
一瞬心が揺らいでしまう愛耶だったが、‘結婚’という言葉にこれまでの辛い経験を思い出さずにはいられない…。
あまりにも情熱的に好意を寄せる昂輝をなんとか振りほどこうと、愛耶は今までの男性関係やいかに自分は汚れた人間であるかを話して聞かせたのだが、失望させようとした思惑と裏腹に、昂輝から返ってきた返事はあまりにも意外なものだった――――。
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・表紙(1p)
・本文(76p)
・裏表紙(1p)
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手マン/正常位/測位/バック/中出し/断面図
シリアス/恋愛/悲壮/年下攻め
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・現段階ではプレイ内容とは関係ありませんが、演出上緊縛シーンがあります。
・本編はシリーズ作品です。
表紙協力:大野かなえ